CATEGORY 文芸作品

『ベルカ、吠えないのか?』を読んだ感想

ベルカ、吠えないのか?

疾走感のあるハードボイルドテイスト 共産圏と資本主義圏の冷戦と代理戦争。それに関わった犬と犬を取り巻く人間や組織の物語。そう聞くと少し堅いテーマのような気がするけど、軍部やらマフィアやらヤクザやらが暗躍する血なまぐさい感…

『大きな鳥にさらわれないよう』を読んだ感想

大きな鳥にさらわれないよう

ぼんやりとした感想 タイトルからイメージしたのと かなり違う内容の小説で刺激的だった。   なぜ、刺激的なのかというと、 人類という括りのマクロ的な視点と、 個人という括りのミクロ的な視点の両面から 登場人物が…

『ミーナの行進』を読んだ感想

ミーナの行進

ざっくりとした全体の感想 小川洋子さんの本は初めて読むんだけど、冒頭の数行からかなりストーリーに引き込まれました。観察眼が鋭く、描く情景に温度を感じるという印象でした。作家さんなんだから表現うまいの当たり前なんだろうけど…

『熊の敷石』を読んだ感想

熊の敷石

久々に抽象度が高めの小説を読んだ。 堀江敏幸氏の芥川賞受賞作品『熊の敷石』を読んだ。芥川賞を獲るだけあって、かなり抽象度が高めの物語だった。一読しただけだと、主人公に時折襲い掛かる歯の痛みの描写だけが強烈な印象だった。得…

『人のセックスを笑うな』を読んだ感想

醸し出されるリアリティはどこから来てるのか? 年上の女性との不倫関係にかき乱されまいと思いつつ、心がかき乱されまくってる青年のお話という感じでした。   読んでみて感じたのは、それぞれの境界線の曖昧さがリアリテ…